★ 金沢市民フォーラム報告日記!!★

ありがたいことに この私に 歌ってくれないかと お誘いがあった。
BCSG
石川(ブレストキャンサーサポートグループ)主催で市民フォーラムが開催されるという。
ぜひともご協力させていただきたい!こんな私でよかったら・・・なんでもします!!ありがたいお話だ。
乳がんになり、転移・再発をしている私にとって、これからの人生への希望につながるものだと私は確信したのだ。
まず この日記を書くにあたって、主催のBCSG石川の方々、共催のアストラゼネカ(株)の皆様、後援の石川県に
感謝を申し上げたい!! 「ほんとうに こんな機会を与えてくださり ありがとうございました!!」


さて、それでは 報告日記を (2001.4.6〜2001.4.10) お楽しみくださいませ!!

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2001年4月8日(日) 
BCSG石川 市民フォーラム
「乳がん知っていますか?」

★ 石川県文教会館ホール ★ 


主催 BCSG石川(ブレストキャンサーサポートグループ)
共催 アストラゼネカ(株) 後援 石川県

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市民フォーラム 2日前 (2001年4月6日 金曜日)



★ まだ 下準備? ★


いよいよ 明日は 金沢に行くんだ。なのに・・・
まだパソコンで 音の確認をしているそのえとYOSHI。

今回のコンサートは 2人だけのステージ。
 そして、パソコンに音譜を入力したものを カラオケとして使うのだ。
ほとんど この入力は YOSHIまかせ。
そのえは あ〜だこ〜だと、横から口を出すだけ・・・(笑)

2週間前に バンド仲間のNくんが 我が家に来てくれて 
ギターの録音を ノーギャラでやってくれた。

普段、有名なアーティストの録音やレコーディングをしているNくんに 頼み込んだのだが
 彼はこころよく参加してくれた。本当に ありがたいことだ。
これから先、彼とは また一緒にバンド活動をしていくと思う。
「やろうぜ!」と言ってくれているうちに やらねば!
いつか彼とのステージも みんなに見て欲しいと思っている。

当日は 6曲を歌う予定である。1曲目と6曲目は オリジナルでいこうと決めていた。
最後に歌う曲「夢を信じて」は 詩を書き換えた。
この曲だけは話をもらった時から エンディングと決めてた。

そして 1曲目「海になりたい」は なんと
4月に入って やっと完成した 産まれたての1曲だ。
この曲は 私の今の心境が 凝縮されている曲。
なんとしても きちんとした形で みんなに聴いてもらいたい。

1週間ほど前に 私たちの考えていた1曲目のはじまり方が変更になった。
私たちは 勝手に思い違いをしていた。
最初、ステージは後半だと思っていたし、司会者の紹介があり、
体験談を話してから 6曲のミニコンサートだと。
結局、主催者側の要望もあり、オープニングは私の歌からになった。

それならば 1曲目のSE(始まりにふさわしくなるように前奏の前に少し音つけする)
が必要だ!!ということで 「海」のイメージを考えてみる。
YOSHIがウィンドベル(シャラシャラ音)とピアノでの 波らしき音程作りを してくれた。
あ〜 間に合ってよかった!!

最終的に この曲は 大満足のものに 仕上がった!!
今となっては 主催者側に 感謝!!なのだ。



★ 寝るまでに・・・ ★

さてと・・・・・そのえは MC(曲と曲の合間に話すこと)を考える。
でも きっと・・・ステージに上がったら 頭の中は真っ白。
しどろもどろになるに違いない・・・
仕方ない。格好悪いが、絶対に話したいこと伝えたいことは 
アンチョコ 用意しておこう。カリカリ・・・

あ〜 結局 YOSHIがギターを弾く曲、一緒に練習できなかったね。
仕方ない 明日 宿で合わせようね。
それが 無理なら 当日のリハーサルに 賭けよう!!

明日の飛行機は 早いぞ!! 朝 5:30に起きなきゃ〜。

結局、本日も2時間ほどの 睡眠ですかぁ。
今 何時? 夜中の3:00??

まあ 明日は なるべく ゆっくり ゆったり過ごしましょう!
・・・・無理??かも??
爆睡すると困るので、あらかじめモーニングコールは 妹に頼んだ。
こういうのはしっかりしてる。

姉ちゃんは朝が弱い。
とにかく明日は 遅れるわけにはいきません!!よろしくたのむ!!!

ワクワクとドキドキを かかえたまま 就寝。ZZZzzz・・・・

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市民フォーラム 前日 (2001年4月7日 土曜日)


★ 朝が弱いそのえ ★

さて 朝 5:00 モーニングコールにて 起きる。起きる・・・
と言っても 半分寝ている状態で 着替えをして
「ねむい〜」「ねむい〜」の連発。寝ぼけ眼で 楽器を 車に積み込む。

まだ 早朝だし、まわりの住民を 起こしてはいけない。
夜逃げのように コソコソ運ぶ。
気をつかいながら 3往復くらいして 積み終わり、
最後に 大事なパソコンを抱えて 車に乗り込む。

6:00 忘れ物はないか・・・まだ 眠たい頭を 必死に回転させ 確認する。
以前もダイビングに行く朝 シュノーケルやサングラスを 忘れそうになり、
YOSHIに さんざんおこられた。
今回はぬかりがあっては困るのだ。・・・ちょっと心配を残したまま 出発!!

東名高速が もうすでに 混んでいる。みんな早起きだなあ〜。



★ 羽田空港で ★

首都高速を抜け、羽田空港へ 到着!! AM 7:10
駐車場からロビーまで 楽器を運ぶのには カートがいる。あると思ったのに 無い!
朝一番は 帰ってきた人のカートがないから、ロビーまでYOSHIが 取りに行った。

先に到着の 私の両親と合流。
手続きを終え、たくさんの荷物を預け、身軽になってから 朝食。

そして AM 8:15発の 小松行きの搭乗口へ
手荷物検査。私は あっさりと通過。
しかし、あのゲートをくぐる時、悪いことをしてるわけじゃないのに
とても 緊張するのは 私だけだろうか。
 
ふと 隣のゲートを見ると・・・YOSHIが〜
なんと 3回もゲートをくぐっては その度に ブザーがなっている。
ポケットの中身は ギターのピックまで出されている。プラスティックなのに・・・

結局、輪っかのついた棒?で 頭からつま先まで さすられ、
女性の検査員に お腹の肉までチェックされた
(実はちょっと うれしかったりして??)

たぶん ベルトの金具か トレッキングブーツ(鉄板が入ってるらしい)が
 原因らしいということで 開放!

よかったわ〜。 しかし、こんなに 厳重なチェックだったかな? 

搭乗口に向かう途中、私たちの前に・・・「あ〜 Hさん みっけ!!」

わざわざ 東京から金沢へ フォーラムのためにかけつけてくれた 
大切なお友達が そこにいた。

うれしかった。一緒の飛行機で 金沢に行けるんだね。
本当に 心から分かり合える友!なのです。

遠くから ありがとう!! 



★ まあるい虹!! ★

飛行機は 離陸! この瞬間が たまらない。恐くもあり、うれしくもあり・・・複雑。

あっと言う間に 上空だった。私は窓側の 席だった。
下を見下ろすと、神奈川、千葉、そして海ほたるが見えた。

そして 雲がうすく広がり、視界が 雲の白 一色になったとき 奇跡がおこる。

「あ〜〜!!まあるい虹だ〜〜!!」

皆さん、こんなの 見たことが ありますか??

なんと 自分の乗っている飛行機の影のまわりに まあるく囲むような 虹!!
何かに 守られている気がした。

丸いドーナツ型の虹は きっと 
これから起こる 私たちの奇跡を 映し出してくれてる・・・
そんな気がして、なんだか ワクワクした。そして 涙がでそうだった。不思議だった。

コーヒーを飲んでたら、もう 小松空港に 到着した。



★ 満開の桜と 美味しいランチ ★

空港から 車で 今日から2泊する宿へ むかった。犀川沿いの 静かな和風旅館。
両親は 今夜は 山中の宿泊なので 勝手気ままにでかけて行った。 

BCSGの方が 荷物を 午前中から 置かせてもらえるように 手配してくれたので
私たちは 楽器類をすべて置かせてもらってから、食事に行くことになった。

BCSGのお2人が 宿まで来てくれて 4人でドライブしながら、満開の桜を 楽しんだ。
こちらの桜は 枝っぷりが違う。
とても 芸術的に咲いているというか、のびのびしている。

こんな 桜のように なれたらいいな・・・
言葉にしたら笑われそうなので ひそかに思った。

そして、窓からもお花見ができるようなお店で 美味しいランチを 食べた。
地元の方はいつも こんなに美味しいもの食べてるのですね。
野菜にしても魚介類にしても 素材そのものの味がする。

「あ〜 美味しい!」の連発だった。金沢に来てよかった!! 
この桜!! この料理!!

金沢での最初の食事は 予想通り 大満足だった。



★ 会場の下見 ★

食後 明日の会場 「石川県文教会館ホール」に案内してもらった。

きれいなホールだ。
入り口の警備のおじさんが おせんべいを食べていた。あはは・・・

ステージのそでに案内された。
今日もこれから イベントがあるらしい。音響チェックしていた。
ステージは奥行きもあり かなり広い。
ステージの横から 客席を見てみる。シートは紺色か。感じがいい。

しかし・・・だんだんと、私の心臓は 高鳴っている。
ドキドキ・・・バクバク・・・
今から緊張して どうするんだ〜。でも 明日 ここに 立つのだ!!

いっぱいいっぱいです〜。もう だめです〜!!

「正面からステージを見てみたら・・・」と言ってくれたが、
余計に緊張しそうなので やめた。

そんな感じで 会場から出た。 
ほんとうにここで 明日歌うんだ。ひえ〜〜。

そして また 宿まで 送ってもらう。
兼六園の周りの桜を 車の窓から鑑賞しながら、幸せを感じる。
たくさんの人が 兼六園の桜を見上げている。
ほんとうにすばらしい桜に 圧倒された。

しかし・・・お腹がいっぱいになると、
連日 睡眠不足の私は、頭の中がもうろうとなってきた。

車の中で 船をこいでしまいそうになりながら・・・宿に 到着した。



★ もう だめです〜 ★

BCSGの方たちと 「それでは 明日〜」と別れた。

部屋に入った私たち。仲居さんが お茶を入れてくれる。
「どうぞ ごゆっくり・・・」
仲居さんが 部屋から出た瞬間・・・私は 押入れを開ける・・・
もう おわかり?? 

私は・・・布団を引きずり出し、そのへんにあった座布団を枕がわりにして 
ドサッと倒れこんだ。

「あ〜 ねむたい・・・」横目で チラッと YOSHIを見ると 
なにやら さっそくパソコンを出し
ヘッドホーンをつなげて耳に当て、楽譜を広げ ベースを用意している・・・

「こやつ〜 やるじゃねぇか〜」と 
力なく つぶやいてみたけれど・・・まぶたが重たい。
私には もう 今は ”寝る”ことしか 頭にない。
・・・ウトウト・・・気持ち良い瞬間・・・

「がーーーーっ ぐーーーーっ・・・・」「え? なに?」

そうなんです。YOSHIは・・・・
座椅子に倒れこむように ヘッドホーンをつけたまま 眠りこけていました(笑)

「ぷっ・・・」と笑いつつ・・・
私は もう一枚の布団を敷く 元気はなく くた〜っと座椅子で寝るYOSHIを
「あとで寝違えてなんていないといいなぁ・・」と いたわりながらも?
横目で見ながら、爆睡してしまったのである。(最低の妻でありまする・・)



★ 大切な仲間たち ★

気が付いたら もうすぐ 同じ宿に泊まるお友達が 金沢に 到着する時間じゃないか?

「どこかでお茶でもしようか・・」なんて 言ってたくせに・・・
ゴメンナサイね。電話にも気が付かないで 爆睡。

そのえは なんとか気力で起き上がったが 
YOSHIは 相変わらず 座椅子で すごい寝姿・・・

「布団で寝たら〜?」自分が満足した後は 少し優しさも出たりする 妻である。(笑)
YOSHIは はいずりながら、布団にたどりつき また 眠りについている。

友達は結局、空港から直接 宿まで来てくれた。
ひさびさの再会だ!!

1階のロビーまで行くと なつかしい顔が・・・RATSさんだ!! 
思わず抱きついてしまった!
昔からの友達のように見える再会シーンだが、
私たちは なんとまだ会うのは 2度目だ。不思議。
彼女は 大阪からサンダーバードで駆けつけてくれたのだ。うれしい!

そしたら・・・またまた 玄関あたりに 元気いっぱいの顔がふたつ・・・(笑)
まゆりん!うぃんまま!!彼女たちは千葉から 飛行機だ!!
飛行機に ひとりでは乗れないまゆりん・・・。
おばけにおびえて ひとりじゃ泊まれないうぃんまま。

最高のコンビだね! みんな いとおしく、私にとって 大切な親友だ!!
みんな遠くからありがとう!! こころの中で 泣く。



★ 散歩と桜との出会い ★

YOSHIと2人で 散歩がてら 片町の方まで 
明日使う電池とか備品を 買いに行くことにした。

お友達は 着いたばかりで疲れているだろうから 宿で 休んでてもらって・・・
私たちは ちょっと リラックスしなきゃ。
テクテク・・・犀川沿いを歩いた。

土手には 花見で おおはしゃぎの人達。
すごい!! みごとな桜だ!!

とにかく 私は 明日のパワーが欲しかった! 
とにかく抱きつきたかった!!
( YOSHIにじゃないよ、桜の木にだよ〜ん!笑 )

”明日のパワーをください!
ついでに 病の種を吸い取っちゃってください! 桜よ〜〜!!”
そんな気持ちで 5本ほど 大きな桜の木に 
人目もかまわず 抱きつきまくる私・・・

これが 明日 あの会場で 歌ったりしちゃうヤツが することなのかぁ〜!!
でも ここにいる私は 素の ”そのえ”なのである。
 こんな ヤツです! ははは・・・

桜のパワーを吸い取り、元気いっぱいになった気がしている私を
「ばかなやつだ〜」と笑って見ているYOSHI。
昔なら 恥ずかしがってしなかった私。と 
昔なら 他人のふりしてたあなた。2人とも 歳とったね。

片町の商店街にたどり着き なぜかユニクロでサンダルを購入(YOSHI)
と 言うのも ステージに履くブーツをそのまま履いてきたので 
部屋着のスポーツウエアには合わない。
そんなこと わたしにゃあ 気が付かなかったのである。
仕方ない わたしのミスでもあるし〜。

そして、明日の備品をそろえ、宿にいる友達に メールを。
「何か買っていくものある?」
返信は 「甘いまんじゅうとポテトチップスとお酒類」 
しかし・・まんじゅうが見つからず、
コンビニのケーキを買い、うぃんままの大好きな 
お菓子とつまみを購入し持ち帰る。

帰りは 荷物が多くなり、結局 散歩は行きだけ、
帰りはタクシーに乗った。(根性なしです)



★ 夕食と隣部屋への乱入!! ★


宿には 結局 頼んでおいた 夕食の時間 ギリギリに 到着した。
この宿は 部屋食!! くつろげて 私たちは 部屋食が好きなのだ。
YOSHIは ゆっくり飲むし、ゆっくり食べる。
いつも私は 先に食べ終わり、パソコンなどしてから おかたずけ。

さて 食事前に 差し入れのお菓子を届けよう!! 
隣の部屋を ノックした。

部屋に入ると・・・テーブルの上のカニを 美味しそうに食べている3人。
もうすでに 顔が真っ赤だ!

「へへ・・お先に〜! 6:00から食事にしちゃったよ〜!」と まゆりん。
できあがってる〜。
ビールの空きビン 何本ある?? 
お腹すいた〜。私も 部屋で 早く食べよう!!

「あとで 乱入するよ〜!」と宣言し、私は ごはんに まっしぐら!

食事は 加賀料理を含め 10品くらいは出てたかな。
それぞれ 美味しかった。
カニ、ほたるいか、じぶ煮、天ぷら・・・・満腹! 大満足!!

しかし、こんなに食べてしまったら 眠たくなっちゃう。練習しなきゃならんのに〜


★ みんなの励まし ★


食事の後、明日の確認など ちょっと 悪あがきをする。
結局 個人個人で 自分のパートを 確認する。
一緒に合わせて・・・は 明日の リハーサルで やりましょう。
「それよりも ちゃんと寝て、頭をすっきりさせて 本番にのぞもう!」 
これが YOSHIの意見だ。

YOSHIは いつも 冷静に 物事を考える。
たまに「え〜?」と反発したくなるのだが、結局いつも 的確な判断をする。
確かに 今の私たちには 睡眠 と リラックスタイムが 必要なのだ。

しばらくして、隣の部屋の3人が 乱入!!
( ・・・って私たちが 呼んだんだよね、綺麗どころを )

私が けっこう 落ち着きが無いのを知り、みんなは いろんな言葉で 励ましてくれた。

「コケたら コケタで 舌出してしまえ〜」 
「吉本新喜劇のように まず コケテみるとか・・・」
「こうなったら ひげダンスで SONOEの後から みんなでステージに出て、
みんなは ステージから階段で客席へ・・は?」

笑いまくった!! これで 腹筋をトレーニングしているのか? 
みんなのあたたかい励ましだった。 

まだまだ 話はつきなかったが、皆が気をつかってくれて 早めに 解散!!
 「 じゃ 明日 会場で!」



★ お風呂タイム ★


みんなと もっと 話していたかった。
特に RATSさんは 明日 大阪に帰ってしまう。しばらく会えない。

もう いまさら 悪あがきはやめて お風呂に入ろう! 
そう、みんなも 今からお風呂!って言ってた・・・
なかば ストーカー状態のそのえ。
また 隣の部屋をノックして 「ね お風呂 やっぱ 一緒に行く!」

まだ 用意をしているみんなに「先にお風呂で 歌ってるわ〜」って言って 一足先に お風呂へ。

お風呂には ラッキー! 誰もいなかった。 
よし、一番不安な 最初の曲を 歌ってよう!
湯船の中で 歌う。 ほどよいエコーが 気持ちいい!! あ〜 極楽、極楽・・・・

そこへ まゆりん RATSさんが。 待ってたよ〜!! 
またおしゃべりタイムだ!!
この 仲間には 何を見られても?恥ずかしくない。 そう思える仲間だ。


そう 私たち 3人で おっぱい 4個だったよね。
でもさ、みんな明るくて、こうやって 傷を見せ合ってさ。
辛いことも 不安なことも 隠さず話せる相手がいて うれしいよ。
出会えてよかったって また 思った。

また このお風呂タイムで 私は 勇気を 増やせた 気がしたんだよ。ありがとう!!

しかし・・・ まゆりん。お風呂あがって、脱衣所に一緒にいたのに 
私は あなたが 大事なパットを 籠に忘れてるとは
全然 気が付きませんでしたわ・・・・(笑)


しかし 裸の付き合いとは よく言うが、
みんなと風呂に入るだけで、言葉ではない励ましをもらえた私。

今夜は もう 悪あがきはしないで ”しっかり 寝る”ことにします。 おやすみ!

YOSHIの 高いびきで なかなか寝付けなかった私ですが、
心の中は とても穏やかでした。




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市民フォーラム 当日 (2001年4月8日 日曜日)




★ 宿を出発!!よ〜し!! ★


朝 7:00 仲居さんのモーニングコール。
今日は すっきり 目がさめた。すがすがしい朝だ。

お天気は 良い!! 
だけど みんな花見に行ってしまって 会場に人が集まるだろうか・・・
私なら お花見に行ってしまうかも?? 
いやいや・・・どうでしょう?? 複雑です。


7:30 朝食も部屋食なんて うれしいわ。
しかし いよいよなんだなあ〜。胸いっぱい。食べ物が のどを通らない・・・
なんて・・・普通なら言うんだろうが、朝から ものすごい食欲なのだった。
だって〜 美味しいんだもん。



★ 会場に到着!! ★

9:00 タクシーを頼んであったので、楽器を積んで 出発!!

隣部屋の3人とは 朝は会えなかった。
今度は 会場で 会うんだね。あ〜 ドキドキがやってきた。

会場「石川県文教会館ホール」には 9:30 到着。
タクシーが着いたとたん、BCSG石川の方々や 
アストラゼネカのシャキッとスーツを着た方たちが出迎えてくれて、
楽器類を 次々に 運んでくれる。

「おはようございます!」「よろしくお願いします!」 
私は 昔のバンド活動を 思い出していた。

私たちは 主に ライブハウスに出演していたので、夜の出演が多かった。
それでも挨拶は「おはよう!」

私は 何を隠そう もとスクールメイツ。(正確にはジュニアがつく)
たのきんトリオのころは後の方で ボンボン持って 踊っていた。
ははは・・・笑ってくれぃ! そのころは 私も細かったんだぞ!


今、思えば 周りで動いてくれる方々に 私は お礼をちゃんと言っていただろうか?
荷物運びや 楽器のセッティングも 人任せであった気がする。
考え方も 幼かったなぁ。反省。



★ 楽屋で・・・ ★


楽屋に 案内してもらった。広い楽屋を占領してしまった。
もうひとつの楽屋は少し小さい。
谷屋Dr.ほか出演者の方々、もうしわけありませんでした・・・

楽屋に入ると、大きいテーブルが真ん中に。
そして そこにBCSGの方が明るいテーブルクロスをかけてくれて
「お花を飾らせてもらっていいですか?」と。
ちゃんと赤いガーベラが入っている。

殺風景で味気ない楽屋が 明るく変身していった。
お気遣い、ありがとうございます!!



私のわがままで 楽屋には 空気清浄機と加湿器が 用意されていた。
これは すべて、谷屋Dr.の病院からお借りしたらしい・・・ごめんなさい。
ありがとうございました、谷屋先生〜!!

ここで 笑い話。お花を飾ってくださった BCSGの方が 
「SONOEさん タバコの煙は 大丈夫かしら?」と聞いた。
私は「いつも 旦那が吸っていますし、
空気清浄機もお借りしましたから、大丈夫です」と 答えた。

でも。。。「いや〜 でも SONOEさんが 嫌じゃないかしら・・・」

 あれ??
ちょっと会話が かみ合わないぞ? 
そうなのです。Tシャツにジーンズにスニーカーの 私。
あまりにも ラフで普通の格好をしていたので、SONOEの付き人とでも 思われたのか・・・

ここで 正体を あかそう!
「私が SONOEで〜す!!」「あら〜 ごめんなさい〜!」

そんな プッと 笑える時間があり、
少しだけ 楽屋の雰囲気や 空気が 軽くなったのでした。



★ あたたかいメール ★


リハーサル前、まだ ちょっと時間があったので 外の空気を吸いに行った。
ポケットの中の PHSから メール確認音が 聞こえた。
あ〜 いくつものメールが届いていた。

「がんばってね!」「行きたかったよ〜」「楽しんでね!」

今回 金沢まで来られなかった人達からの 応援のメッセージだった。
胸の中が キュンとなる。
会場に来られない人からも 見守ってもらっている感じだ。
今までにこんなコンサートしていないよ。

私を支えてくれる たくさんの腕を感じていた。勇気をもらった。
きっと・・・コケそうになったら、こんないくつもの腕が 
私を支えてくれる気がした。

これが あの まあるい虹の 不思議なのか・・・


楽屋に戻ると また 2本の腕が待っていた。
テーブルに大きなお花が届いている。
タケホープさんからのメッセージ付きだ。
「名古屋からコンサートの成功をお祈りしています」

ありがとう!! ほんとに うれしかったよ。



★ 音響・照明のチェック ★


いよいよ ステージ上で チェックがはじまる。
音響さん、照明さん、ご苦労様です。

まずは 逆リハ。ライヴでいうと、最後のバンドからリハーサルして 
最初に出演のバンドが最後にリハーサルする。 

ステージ2は谷屋Dr.、患者の代表者、司会者の3名でのトークなので、
椅子やテーブルの 位置決めをする。
その 椅子ひとつひとつに ちゃんと照明があたるように 調節している。
テーブルの上の花なども置いてみる。

そして、私たちのステージ1が終わって すぐに 
その位置に戻せるように テープで床に印をつける作業。

そのあと、ステージ1のリハーサルのため 椅子やテーブルをどかす。
今度は 私が座る椅子や ドリンクを置く台の 位置を決めるため、小道具を運び込む。

そして、YOSHI側のパソコンを置く台やベースアンプの位置決め
ギターの音を拾うためのマイクやマイクスタンド。
そして いくつものシールドで音響さんとつなげる作業。細かい作業が続く。

さて、これが終わったら いよいよ このステージで 歌ってみるんだなぁ。緊張。



★ リハーサル(音響・照明) ★


ステージ1のリハーサルだ。
私は ジーンズにスニーカーのまま、ステージで大きく 息を吸い込んだ。
初めて 客席全体を見渡し、これから始まるステージを 想像してみた。

この客席に みんなが座るんだな〜。そして 私の歌を 聴いてくれるんだ。
遠くから このイベントのためにやってくる皆の顔を 一人一人思ったとき
ピンとはりつめた空気が 私のまわりを とりかこんでしまった。


5年ぶりのステージ。ありのままの自分で!! と思いつつ、どこかに失敗を恐がる私。
つまずくこと、歌詞を忘れること、高い声が出るかどうか・・・いろいろ不安が押しよせた。

のどが めちゃくちゃ渇いてくる。もう すでに ドキドキは 始まってしまっていた。

照明さんと立ち位置のチェック。主に立つ所に ライトを 照らしてくれるわけだ。
椅子に座ったときのライト、YOSHIを照らすライト・・・
みんな ひとつずつ チェックしていく。

この 光の方向などで、写真うつりも 違ってくる。
今回はピンスポ無しだし、顔に影 出ちゃうかな?
それは それで きっと 味があるだろう!! 


いろんなことを 考えてるうちに 音響のチェックも 同時進行。
まずは、YOSHIのベースとかギターとか
ステージ上に 戻ってくる音や 自分の楽器の音の大きさなども チェックする。

そして、一番気がかりなのは パソコンから出てくるカラオケの音だ。
しかし、なんなくクリア!! ホッ・・
さすが、いつもこの会場を 受け持っている業者さんだ。よかった〜。



★ リハーサル(マイクチェックとランスルー) ★


さて、マイクチェックを兼ねて、リハーサルを始めることにした。
ステージに出るタイミングやYOSHIとのコミュニケーションを考えながらのリハーサル。
 冷静には なれなかった。

久しぶりの この緊張感。不安の波。 
ステージ1は すべて任されているという感じの 重圧感。

目をつぶり、光を感じながら 呼吸を数回してみたけど、
お腹の中が動き続けているような 落ち着かない感じが続く。

曲が始まる・・・ ステージに出るきっかけは 決まっていたのに、
ステージのそでには モニターがないのでシンセの音が聞こえない。
出るタイミングは 音ではなく、YOSHIが弾き始めてから 4小節数えるしかない。

ますます 動揺してしまう。
しかし、タイミングは確認できたし 歌い始めることもできた。
まずは 一安心。だけど 声がうわずっているのが 自分でもわかる。
腹筋がうまく使えないでいる この状態。

”禁煙 ”のランプを 横目で見ながら 「落ちつけ。落ちつけ・・・」繰り返した。

2曲目は 聴かせどころの曲。しかも みんなが よく知ってる曲だ。
高音でパワーが必要な1曲。まだ ねぼけた声で お腹に力が入らない。
きっと周りでみているスタッフは やきもきしていただろう・・・

これが本当に ステージに何度も立ったことのある人なのか??
わざわざ 飛行機代を払って 呼び寄せるほどの 歌手なのか??

くやしい!! くやしい!! 
自分の実力って こんなもんだったか? とにかく くやしかった。

プレッシャーは ますます 高まっていく。
2曲目の曲は どうしても自分で納得がいかず、3回歌わせてもらった。
しかし、自分では まだまだ 気にくわなかった。
自分で自分に イライラしてしまった。

結局 リハーサルが終わってから、YOSHIに「どーしよ〜」と嘆いた。
腹式呼吸のトレーニングを何度もする。



★ 食事はサンドイッチとユンケルと・・・ ★


楽屋へ お弁当が届く。
私は前もって「あまり本番前は食べられません」と言ってあったため
サンドイッチを用意してくれた。
YOSHIは 二段になっているお弁当だ。ゴージャスなお弁当だったらしい。

お茶もお湯もコーヒーも 用意してくれていた。
スタッフの方々の こんな小さな心遣いが とてもうれしかった。

とにかく 少し早めに食べて 落ち着こう。
サンドイッチを 3切ほど 食べた。コーヒーを カップに半分飲んだ。
もう のどを通らない。
食いしん坊の私が 少食になるのは 本番前くらいのものだ。(笑)


妹のゆうちゃんにメールを送っておいた。「ユンケル 買ってきてね〜」
本日 早朝の飛行機で 到着したばかりの 妹夫婦にも 
わがまま言い放題の 姉ちゃん!

スタッフの人に「妹が昼過ぎにユンケル持って来るので、楽屋に通してください」
って、具体的に言ったもんだから、少しでも早く飲んだほうがいいんだろうと 
スタッフの方もユンケルを買いに走ってくれた。
申し訳ない・・・・ごめんなさい・・・

妹たちが 到着。妹たちにまで お弁当を出してくださった。
美味しいお弁当だったらしい(しっかり残った弁当を持って帰ったが 
宿で旦那共がつまみにしてなくなっていた)

妹たちは 金沢に着いた早々 SONOEとYOSHIの 付き人になってしまった。
ごめんね。だけど・・・妹だと ついつい あごで こき使ってしまうのだよ〜。
 ありがとね〜!




★ 最終打ち合わせ ★



化粧をいつもより念入りにして 準備を始めた。

普段 マニキュアだって つけないけど 
今日は キラッとするパールのやつ持参だし、爪を噛むくせがある私、
ここまで 伸ばすの 実は 大変だったんだから〜。

YOSHIは 楽器のチューニングの 最終チェックをしている。
YOSHIは 着替えが無いので 余裕だね。
宿から着てきた リーバイスのジーンズとTシャツ そのまま 衣装だものね。
化粧もないし(昔してたけど)


そのうち 「最終打ち合わせしま〜す」と声がかかった。
スタッフと出演者が集合し、最終の打ち合わせ。
客席に集まり 私も客席に座った。ステージ位置が けっこう高いんだ〜。
階段が4〜5段ついてるから・・・前の方の席だと 見上げる感じ。
あ〜会場から撮る写真は 足が短く写るかな?

ん〜 スタンドマイクにしなくてよかったかも。スッキリしてるものね。

実は Myマイクが 会場のマイクスタンドのホルダーに合わなくて 
マイクスタンドが使えなくなり
「ハンドマイクで出るので いいです〜」と言って 直前に そうなったのだ。


そんなことを考えたりして ステージングのことが気になって 
打ち合わせは 半分うわの空だった気もする。

しかも・・・急に呼ばれた打ち合わせだったので 
その時点で私は 化粧と上半身の着替えは終了していたが
ボトムは ジーンズにスニーカーのまんまだったのだ。
とてもへんてこな格好で・・・
憧れの谷屋Dr.までが 苦笑していたような 気がする・・・? 
私には よくあることなのだ〜。



★ 開場前に・・・ ★


もうすぐ PM1:00 になろうとしている。
楽屋の外は なんだか ばたばたしていた。
またもや 緊張が高まってきた。
開場時間だ。そろそろ客入れしているのだ。

あ〜 ひとつ忘れていたことが・・・トイレに行っていなかった。あちゃ〜〜
今更 行けないな。だって、お客様用と一緒だから・・・
恥ずかしいし〜 仕方ない、我慢しちゃおう。


開場してすぐ、楽屋に コンコン とノックが・・・
扉を開けるとそこには、ういういしいカップルが笑顔で花束をかかえて立っている。

「あ〜 ふるぼう!!」 
そして 隣には ふるぼうを守るように そうちゃんが 寄り添っていた。
彼は 「私が そうちゃんです〜」 そう言って 可愛い笑顔で笑った。
なんだか 緊張が少しほぐれた。

彼らは 1〜2ヶ月前に 金沢を旅行していたのを知っていたし、
今回は参加は無理だと 私は 思っていた。
しかし、彼らは 東京から夜行で 長旅をして 
ここに 来てくれている。ほんとに うれしかったよ。

「がんばってください!」と 2人は客席へ。
私の腕の中には たくさんのガーベラが 微笑んでいた。

ありがとう! ふるぼう!! そして そうちゃん!!


しばらくすると また コンコン。
今度は 清楚な感じの 女の人。お会いしたことはないなぁ。

「そのえさんですか?」「はい!」「まゆです!!」「まゆさん!!!!」

ネットの中では何度も出会い そして 会話を交わしている彼女。
まゆさんは 富山から来てくれた。
イメージ通り 可愛らしく おとなしい感じの方だった。会えてよかった。
帰りは 楽屋に寄れそうにない と言うことだったので、1〜2分のおしゃべりだった。
もっと もっと 話をしたかったけど、
私も本番前で 頭の中が いっぱいいっぱいだった。ごめんね。

まゆさんからも メッセージ付の花束をいただいて、感無量だ。
あ〜〜 こころが満タンだ〜。 もう 帰っちゃおうかな??(笑)


3度目の コンコン。
今度は 高校の同級生であるkazukoちゃんとやはり同じ学校だったレイちゃん!!

彼女たちは乳がん患者ではないが、いつも私を支えてくれているお友達。
レイちゃんは 膠原病という難病をかかえているが 
明るく 前向きに生きようとしている。
kazukoちゃんがどうしても レイちゃんを連れて行きたいと、誘ってくれて 
そろって千葉から 駆けつけてくれたのだ。
「一緒に 元気で いよう!!」 そう思った。

「本番前のそのえを 一枚!!」とデジカメで ひきつった顔を撮られた。
やられた! 緊張の一枚だ。

話をしているところへ・・・なんだかにぎやかなお顔が ぞろっと後に並んだ(笑)
あ〜 にやにやしてる〜!

そうです。そーなんです。
いつも いっつも・・・私のこころの支えになってくれる仲間!!
ドリフターズの面々??

まゆりん、RATSさん、うぃんまま、そして Hさん。

本番前は すごい形相で 鬼のように緊張している私だからね。
って言っておいたのに 乱入されたぞ(笑)

でもね。この 緊張をほぐしてくれるように 
みんな 優しい笑顔を 向けてくれていた。

RATSさんは 大阪から、他の3人も 千葉・東京方面から 
飛行機で来てくれた。サンキュ!!

大きな花束をもらった。大好きな黄色のガーベラが たっくさん入っている。
感激!!

Hさんは 手作りのアロマの”にほひ袋”を手渡してくれた。
そして「本番前に緊張をほぐしてね」と言ってくれた。

「ありがとう!」扉を閉めてから みんなのメッセージを読んだ。
”愛”を感じた私・・・涙 出ちゃうよ〜。
「本番前に 泣かせて どうすんだよ〜〜!!」

あとから 聞いた話、みんな 私と共に緊張し、
本番前は 胃が痛くなったと言う。心配かけてごめんよ〜!


その影に ポツンと男性!!わ〜 私の隠れファン?? 

いえいえ、私が わがままを言い、カメラマンをお願いした カズさん。
彼も東京からだ。ありがとう!

彼は 私が抗がん剤で辛かった入院生活に 勇気や希望ややすらぎや・・・
いろんなものを くれた人だ。
毎日 病院内で 隠し持っていたPHSに メッセージをくれ続けた。
顔も知らなかった私のために・・・。

1年も前から 私を支えてくれているのに 
今回 初めて 実際にお会いしたのだった。感激だった。

そして YOSHIに対しても
「僕は 旦那様の気持ちがよくわかる。いつか話がしたい」と 言ってくれていた。

私もYOSHIも この辛さや苦しみや不安を 同じような気持ちで 支えてくれる人が
この場所に たくさん集まってくれていることを あらためて感じた。
ほんとうに こころからの感動だった。

わざわざ 飛行機で 重たいカメラや三脚を持って、駆けつけてくれたカズさん。
ありがとう!!


コンコン。小さいノックが・・・また お会いしたことのない女性が2人。

「ちゃやのです。はじめまして!」
ネットでこのフォーラムを知って メールをくれた。
富山から 保健婦のお友達と一緒に 来てくれたのだ。
親しみやすい感じの2人に、
私は 初めて会ったとは思えない親近感を 感じていた。

「お土産にどうぞ」と手渡された富山のお素麺。
こんな心遣いが ほんとにうれしかった。
ちゃやのさん。そしてお友達も。ありがとう!!
(あとで素麺食べたけど、ほんとに美味しかった!)



★ ステージ直前 ★



さて 訪問者の方々も 席についたころかな? そろそろ・・・だな〜。

慣れないヒールを 久々に 履いてみた。 
あ〜 歩きづらいなぁ〜。やっぱ、私は スニーカーだわ〜。
ちょっと 後悔しつつ、衣装をすべて身につけて 
鏡の前で ”渇 ”を入れる!!「よっしゃ〜!」

黒のインナーに 赤・黄・黒の混ざった やわらかいシルエットの シャツを着る。
そして ジャケットは 黄色だ!
とにかく 元気なイメージにしたかった。そして それを 伝えたいと思っていた。

最後に 妹たちと両親が買ってくれた 四つ葉のクローバーのアクセサリーをつけて
”そのえ ”は ”SONOE ”に 変身したのだ。

「よ〜し!!YOSHI!!今日は 楽しもうね!!」 
自分に言い聞かせるように・・・
こころの中は ブルブル緊張しながらも 口だけは こう言っていた。
YOSHIは すべてわかっている風に「おう。」


そして 何度も何度も Hさんのくれた アロマのにほひ袋を 
かいで かいで・・・リラックス。

楽屋の扉が開いて 「5分押しで お願いします」

お客さん やっぱり お花見に行っちゃって あんまり集まらなかったのかな?
 ちょっと心配になったけど、
”さっきの 仲間がいる!!”そう思ったら 
お客さんの入りは どうでもよかった・・・


もう一度 楽屋の扉が開いて・・・「それでは お願いします!」

一気に 緊張!!背中に”緊張 ”という鉄板が 入り込んだ感じだ。
あついおしぼりを 最後に首にあててから(緊張をほぐす方法らしい)
YOSHIに続いて 楽屋を出た。




★ いよいよ ステージへ ★



ステージそでに スタンバイした。
客席の様子をうかがう。へんな 余裕がまだあるか?

ふ〜〜〜!! 大きく深呼吸した。 SEが流れる・・・・・・

「SONOE!! 一緒に 楽しもう!!」 
仲間の声が 聞こえた気がした。

気が付くと Hさんがくれた にほひ袋を 握り締めていた。 
よし! これと一緒に ステージに立とう!!
不思議と 気持ちが スーーッと 落ち着いた。


波のイメージ、海のイメージを 必死に考えたよね。
そのSEが 流れている。

そして、YOSHIが ベースを持ち、演奏をし始めた。
久しぶりに見る ステージに立つ YOSHI。
”だんな YOSHI ”が 私の中で 
”ミュージシャン YOSHI ”に変わった 瞬間だった。

「 よし! 精一杯 やろう!!」 
そして ステージの真ん中へ 向かった。
足が ガクガクする・・・顔がひきつっている・・・
おばさん歩きになっている・・・

でも それでもいいや。 これが 今のわたし!! 
今の ”SONOE ”なのだから・・・



♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪




★ ステージ中継!! ★


SONG 1 「海になりたい」


「海になりたい」は 私のHPの治療日記の題名としてある。私は”海”が好き。

潜るのも 眺めて見ているのも 想像するのも 好きだ。

とにかく私は 「海のようになりたい」と ずっと 思い続けているのである。

島を守り、人間を支え、何も求めず、愛を与え続けている”海”に近づきたいのだ。

そんな 思いが 病気をしてから 人一倍 強くなった。

だから、いつか私が死んだら 絶対に ”海になりたい”のです。

そして 子供がもてたら 男なら ”海馬” 女なら ”夏海” そう決めている。

(YOSHIも 知らない 私の野望である・・・)

 



            海になりたい   作詞・作曲 SONOE  編曲 YOSHI

時間の流れが 早くて  とまどう 毎日に

追いうちを かけるように  不安が 押し寄せる

遠くを見つめる 余裕も  私に 無かった

あの人も この人だって  幸せ そうに見える

ただ・・・あの空は 続いている  あの星は 輝き続ける

 ひとりきり 無人島・・・

海に なりたい  あたたかく 島を包み込むような こんななぐさめが 欲しかったんだ 私・・・

泣いてもいいよ 今は  我慢なんて しなくていい  だけど 明日  元気になろう

一つの痛みが おとずれ  気持ちが すさんで

何もかも 嫌になって  どこかへ 逃げたかった

誰も 同じになれない  愛する 人でさえ

苦しみを 背負うように  歩き出した 坂道

でも・・・この道は 続いてる  この足は 動き続ける

あの夢は 待ってる・・・

愛に なりたい   波にたわむれて 貝殻 揺れる こんな安らぎが 欲しかったんだ 私・・・

弱くてもいいよ 今は  素顔のまま 流れていい  だけど 明日  笑顔になろう 

海に なりたい  あたたかく 島を包み込むような こんななぐさめが 欲しかったんだ 私・・・

泣いてもいいよ 今は  我慢なんて しなくていい だけど 明日  元気になろう

弱くてもいいよ 今は  素顔のまま 流れていい 

だけど 明日  笑顔になろう

だけど 明日に なったら 元気になろう!

You Can Do It !!!


ーー MC ーー

(拍手)

こんにちわ! 今日は どうぞ 一緒に楽しんで 最後まで お付き合いください!



SONG 2 「HERO」


 皆さんも知っての通り、マライア・キャリーの有名な曲。

高音部があるので パワー消耗する曲です(笑)

この曲からの メッセージは 「HEROはあなたの中にいる」ってこと。

伝わったかな?

”HERO”に ならなくていい。”HERO”は こころの中に いてくれればいい。

そして、いつの間にか、あなた自身が ”HERO”だったり するのである。

私は この曲が 大好きなのです。

 

ーー MC ーー

(拍手)

こんにちわ! 今日はこんな花見日和に お花見もせずに
こちらに足を運んでくださって ありがとうございます。

私、こうやって ステージにたつのは 5年ぶりになります。
今 足はガクガクで、ステージに出てくるのに
おばあちゃん歩きになっているのではないか・・
というくらい 震えているんですけれども・・・

今日は このようなチャンスをいただいて、私も金沢で
社会復帰の第一歩を踏み出せるな、と思っています。

今回 こうやってステージに立たせていただくということで
改めて 何か記念の曲を作りたいと思いまして
1曲目に歌った「海になりたい」という曲を作りました。
「明るくて、元気になれそうな曲」をと思って 一生懸命
夏休み終了前の子供のように 寝る間をおしんで作りました。
1週間前に出来た ホヤホヤの曲です。
 今の自分の気持ちが込められた1曲です。

ここで 私の自己紹介をさせていただこうと思います。

私は 乳がんの体験者です。主人と二人暮しで、
神奈川県川崎市に住んでいます。子供がいないので、今は
手抜きの のんびり主婦をしています。
趣味はダイビングで、重いタンクが心配ですが 今年こそ
海に 潜りに行きたいと思っています。

それでは 私の乳がん体験談をお話いたします。

今から 3年前に 
左脇の下にしこりを見つけました。
ビー球みたいな感じで、コリコリしていて、異物感がある感じ
でした。それは押すと痛みがあったので、まさかガンだとは
思ってもいませんでしたし、以前に細菌によって鎖骨のリンパ腺が
腫れた事があり、その時と同じかな?という安易な気持ちでした。
ちょうど そのころ結婚6年目にして、海外旅行の計画を
楽しみにしていた私は、そのしこりを野放しにしたまま
グアムに行って、帰ってきてから病院に行きました。

いろいろ検査をしていくうちに そのしこりは 胸のほうから
きているということで 
細胞診というしこりに針を刺す検査を
したところ 
結果は「クロ」という診断受けました。

 あなたは「乳がん」です!とはっきり告知されました。そして、
他の検査の結果で、脇の下の白い影・・これはリンパ腺に
転移したものだと
いうこと。それは最終的には 
8ヶ所ありました。
乳がんの告知と一緒に転移も告げられてしまいました。

手術は、4分の1切除も可能ということでしたが、
私のしこりは 繊維化していたこともありましたので、
左乳房を全部切除すると
自分で決心をしました。
リンパ腺のほうも ほぼ全部摘出しております。

そして 術後の治療は 
ホルモン療法と放射線治療、抗がん剤治療
行いました。抗がん剤治療はその中でも 一番辛かった治療です。
点滴の回数を重ねるごとに 辛さは増して、最後の方では
点滴台を(ガラガラ引っ張っているあの台)目撃するだけで
気持ちが悪くなるという状態でした。
かなり 精神的にまいってしまいました。

やっと 一通りの治療が終了し 2年ちょっと経った、昨年の夏、
血液検査の結果 
腫瘍マーカーが かなり上がっていて、
通常だと「1」が正常範囲なのに、「138」までになっていました。
それで 全身チェックしたところ、骨の方に不鮮明な影があり、
これが 原因ではないか・・・と、
骨転移という診断を受けました。

今回 せっかくここに集まってくださった方々に、
私からのメッセージが あります。

実は、手術を受ける3年も前に しこりらしきものを主人が指摘した
ことがあったんです。女性は生理前とかに 胸が硬くなったり、
痛くなったりすることがあるし・・と あまり気にせず流してしまいました。
今思えば あの頃に 私が少しでも真剣に受け止めて 不安がって
病院に行っていれば、今の医療器具なら 本当に初期のがん細胞を
見つけることができていたかもしれない・・と 後悔しているんです。

だから、せっかくここにいらした方々は ちょっとでも不安なことが
あったら、
勇気を持って、病院で診察を受けてください。

早期発見、早期治療を 頭において 日々お過ごしください。
あとは ステージ2の方で この辺のお話があると 思います

 

この辺で 先ほどステージで弾いていた・・・シャイなので隠れてしまいました
人を ちゃんと紹介したいと 思います!
私にとって、音楽活動でのパートナーであり、生活の上でのパートナー
でもあり、これからもパートナーであり続けると思う・・・
たぶん・・・きっと・・・(笑)
紹介します!! YOSHI です!!(拍手)

私達 2人でステージに立つことは ほんと、初めてなんですよ。
今回は金沢でのステージということで 2人でなんとかしようと、
ノートパソコンを買い込んで、音源を買い込んで、一生懸命
2人で音作りをしてきました。
しかも 主人は ベーシストとしてやってきたので、ベースしか弾かない
のですが、1曲だけ ギターにも挑戦しようという 
新しい試みでやってまいりました。

慣れないステージなんですが、二人三脚で頑張りたいと思っています。


私は 歌が大好きで バンド活動を続けていました。
入院中も 動けるようになればなるほど、「歌いたい病」になって、
外出届をもらっては、駅前のカラオケ屋に行って 歌いまくって
スッキリして 病院に戻っていたんです。

ほんとうに好きで歌っているので これからも歌っていきたいと
思ってはいるのですが、やはり 病気になったことで
ちょっと体を甘やかしてしまったりで、最近は腹筋が弱くなったり、
プレッシャーにも弱くなったり、体力的に落ち込んでしまったり・・・
金沢でステージというだけで、おじけづいて 途中 ねをあげそうに
なってしまいました。そんなときにネットで知り合った乳がん仲間に
こぼしまくったんですが、その人たちが言ってくれた
「今のあなたのままで 一緒に楽しもう!」という言葉に励まされました

あとは・・身近でいつも支えてくれている人たち・・・
病気の話をした時に「代われるものなら代わってやりたい」と
言ってくれた両親。

それから、看護婦としていつも私のそばにいてくれて、
周りの家族を
サポートしてくれている妹達。

それから・・抗がん剤治療のときなどに、隠し持っていたPHSに
毎日毎日 
励ましの言葉を贈ってくれたお友達・・・

乳がんのHPを渡り歩いて、いろんな資料や体験記をたくさん
プリントアウトして、手術の前に 病室のベッドに
「読んどけよ」って ぽーんと置いて・・・
この人、無口なもんで・・・(笑)
そのたくさんの資料を 私は手術前に必死に読んで、励まされました。
手術後は 毎日、1ヶ月間 皆勤賞で遠い病院まで 
足を運んでくれた主人・・・
(拍手)
ほんとに 感謝してもしきれないですし、心配のかけどおしですが
この場を借りて、ありがとうの気持ちをこめまして、
お友達や家族のみんなに 歌を2曲続けて 歌いたいと思います。
(拍手)

 


SONG 3 「PEACE OF MY WISH」


今井美樹さんの曲。とにかく お友達に贈りたかった曲です。

「あきらめないで すべてが 崩れそうになっても 信じていて あなたのことを」

「愛する人や友達が 勇気づけてくれるよ。そんな言葉 抱きしめながら・・・」

どんなことがあっても ”あきらめてほしくない”

そして 誰よりもまず、”自分を 信じてあげてほしい”

そんな メッセージを 贈りたかったのです。 



ーー MC ーー

(拍手)

いつも 支えてくれて ありがとう!!
(拍手)


SONG 4 「優しい風」


松たかこさんの 最近の曲。聴いていっぺんで 気に入った。

ある日 どこからともなく 店先から流れてきた。この曲に 足が止まった。

これは 運命の出会いなんじゃないかと 思ってしまった。

「瞳にうつした 痛みも涙も 無くせないけど、ただ 今 2人が 

ここに生きている それが すべて・・・・・」

そう・・・”生きている”からこそ、出会いがあり 別れがあり、

苦しみも痛みも涙も・・・喜びも幸せも・・・・ついてくるのである。

家族や YOSHI への 感謝もこめて 歌いたかったのである。


ーー MC ーー

(拍手)

は〜〜 やっと少し 緊張がほぐれてきたかな・・・(笑)

今回 私、金沢 2度目なんですよ。11月に打ち合わせを兼ねて
こちらにやってきました。今回は飛行機で すぐだったけど
その時は 車で6時間かけて来て はっきり言って疲れていて・・・
でも、兼六園だけは どうしても 行きたかったんですよ。
兼六園を歩いていたら、なんだかしんどくて、普段は腕なんて
組みもしない主人の腕にぶら下がるようにつかまって歩いて・・・
雪つりと紅葉の時期だったのに 気力なく歩いていました。

そしたら・・ハラハラ・・と落ち葉が足元に落ちてきたの。
なんだか それが 気になって、拾って手にとってみたんです。
今 その木から落ちてきた落葉。なんだかパワフルな感じをうけて、
急に「そうだ!集めて帰ろう!!」と思い立って、兼六園の後半、
ず〜っと下を見たまま歩いていました。(笑)

持てるだけパンフレットに挟み込んで・・・集めたんです。
お友達にもあげたい!って・・・いいお土産だ!”ただ”だし・・・(笑)
拾い集めているうちに、元気になってきたんですよ。

金沢っていうと、パワーのもらえる場所みたい・・・
今回も東京のほうでは 桜も散ってしまっていたのに、こちらでは
満開で 良い桜をまた見ることが出来て・・・またパワーもらえて。
昨日も 宿の近くの犀川のあたりを 歩いてみたんだけど、
立派な桜がたくさんあって、私は 人目も気にせず、抱きついて、
「あ〜 パワーもらうぞ〜!!」
5本くらい 抱きついたかな?(笑)

金沢にきたら いつも 美味しいもの食べれるし、パワーをもらえる場所
という感じで 結びついてしまっています。

昨日は 方言のことも教えてもらったりして
「しましまにしまっしー」とか「・・・がや」とか・・・
可愛い方言だったりして・・・でも パワーいっぱいの場所で・・・


でもね。おうちに帰って 現実に戻ると、不安なことがたくさんあって。
みなさんもそうだと思いますが、病気の方は その病気の不安。そして
社会の不安や将来のふあんとか子供の不安とか・・・いろんな不安が
ありますよね。私も人一倍 不安を持っていて、誰かにあげたいくらいです。
だけど、それを振り払おうとしても 蹴っ飛ばしても、それはまた
押しよせてきて 日々 付きまとってくる。
「これじゃ考え方をかえなければ お先真っ暗だ。」
どう考え直したら いいんだろう?

そうか ここにころがってる不安、こんなにたくさんあるなあ〜
だけど、これは足元邪魔だから、こうやって抱えて、よいしょ!
足元になにもなくして、一歩を踏み出そうかな?
そしたら ここで立ち止まってウジウジしてるよりも、
何か見えてくるかもしれないし、景色も違うだろう。
「不安は小脇に抱えて まず一歩!」
そんな風に考えるようにしたんですよ。

自分も音楽で 人の不安を少しでも軽く出来たり、このように
メッセージを贈ることができて・・・そんな活動をこれからも
できたらいいな、やっていきたいなって思っています。

次に歌う歌なんですが、私が入院中に聴いていたCDで、
夜聴いたら、涙が出て出て止まらなくなってしまった曲があります。

私が 勇気と希望をもらった曲です。
その曲を 聴いていただきたいと思います。

SONG 5 「あぁ」


大黒摩季さんの とっても好きな1曲。 勇気と希望を もらった曲でもある。

「目の前の現実は 厳しすぎるけど、も一度だけ 賭けてみよう!」

「あきらめないで 前だけ向いて 歩いてみよう。
寂しくても たとえ苦しくても 何かが見えるまで・・・」

「もう 逃げないで この今を 乗り越えてみよう
正しくても 間違いだったとしても いつか 笑えるように・・・」

とにかく このまんま 伝えたかった曲 なのだ。

本番 この曲では 2コーラス目から あたたかい手拍子が 聞こえてきた。

今までに 感じたことの無いほどの 一体感を感じた手拍子に

胸が熱くなって 歌うのが 大変だった。泣きそうだったじゃない!!(笑)


ーー MC ーー

ありがとうございます。
なんか・・・あたたか〜い手拍子だったなぁ〜(笑)
うれしいです。

今の曲の歌詞にも出てくるように、「なにかに背中をぐっとおされ」ないと
決められないことがあったりするんですが・・・
このようにステージに復活して 主人と2人で立っていられるということは
ある意味 私の病気である「ガン」が背中を押してくれているって思うんです。
あんまり感謝はしたくないんですが、このことだけは感謝したいなって。
これからは 共存していかなければ ならないので、少し大事にしてあげれば
おとなしくなってくれるのかもしれませんね。

今回もそうですが、曲に行き詰まったりすると、気分転換がしたくなります。
そんなとき・・昨日もそうでしたが、お風呂にはいるんですよね。

先日 アロマキャンドルを引っ張り出して お風呂に入りました。
「あ〜ほこりがかぶっているな」って思いながら、お風呂に浮かべて入ったの。
暗くしてその炎をみていたら、「このほこりのかぶった
キャンドルは私だ」そして 周りの水は支えてくれている人達。
湯船を揺らしてみる。揺れるけど大丈夫。
波を立ててみる。あちらの壁にぶつかって 戻ってくるキャンドル。
そっと 手で下から覆ってみたら、手がオレンジ色に光って綺麗だった。
「そうか、まずは自分で自分を支えてやらなきゃな〜」って。
なんだか わけのわからない話になってしまったのですが、
日々、そんなことを考えるのは 楽しくないですか??

ただ・・やっぱり いろんな人たちに支えられているって感じます。
ここへ来てくれた方たちは 私が100年生きたとしても(笑)その中では
一握りの出会いですよね。そんな方たちと出会えて
 同じ時間を過ごせることは ほんとにありがたいことです。

これは 私のほこりのかぶった宝箱に一つ一つ増やしていこうと
思っているんです。その宝石一つ一つがずっとずっと輝いていて
くれますように 私は 願っています。

それでは 最後の曲です。
この曲は 実は10代のときにはじめて作詞作曲した思い入れのある曲で
バンド活動をしていく上で 20年の間に 私と共に成長してきた曲です。
そして 20年たった今でもこうやって歌える・・・うれしいことです。

去年の3月にラジオこまつさんの「乳がんを考える」という番組で
この曲を流していただいて 今回は 主催者さん側からのリクエスト
ということもあり、また歌えることになりました。

最後の曲になりました。
お付き合いくださいまして ありがとうございました。

最後の曲 「夢を信じて」聴いてください・・・

(拍手)



SONG 6 「夢を信じて」


私の思いが 凝縮したオリジナルの1曲。

谷屋Dr.は ラジオこまつ で 流してもらった時から、この曲を気に入ってくれて

これを 今回も リクエストしてくださったのだ。うれしいです〜!!

その時の 歌詞を 少し変えて 歌わせてもらいました。

この 作り直した歌詞は 今の私にとって 応援歌になっている。

人に メッセージとして 歌う反面、歌というのは 自分へのメッセージにも なるのである。

人を励ませば 人に励まされ、自分が笑顔でいることで、相手も 笑顔にできると

信じている 単純な 私 なのである。

これからも この 思い込みは きっと 続いていくんだと 思うのです。

 


            夢を信じて    作詞・作曲 SONOE  編曲 SONOE

うれしすぎて 涙がでたの  出会うことが できたこと

辛い日々も 不安なこころも わかり合える 気がする

HOLD ME 強くなれたね  あなたが いたから

TATCH ME  つまづくたびに  泣いたりするけど・・・

私の すべてを 支えて くれる人だと 信じたい

愛せば 愛されると  単純な 私だから

今夜だけは 一緒にいてね  ひとりきりだと さみしくて

あなたなしで 生きてゆける  自信が ないのよ

HOLD ME 抱きしめられると  未来を 夢見る

TATCH ME  優しすぎるから  甘えてしまうの・・・

あなたと 歩いて ゆきたい  生きている限り ずっと

何も 望むことは ないから  そばにいて 笑っていてね


〜 メッセージ 〜

今日は 本当にありがとうございました。(拍手)
今日 ここで こころのキャッチボールが出来たこと、
すごく うれしいです!
これからも 私は私らしく、私なりにずっと 歌い続けていきたいと思っています。

みなさんも ぜひ 夢をたくさん 持ってください!

何事も ちょっとしたことで あきらめないでください!

泣くこともいっぱいあるでしょうけど、泣いてもまた 笑ってください!

そして、こころだけでも 元気に 過ごしていってください!!

ほんとに 今日はありがとうございました。
また 会いましょう!!

(拍手)

 

あなたと 歩いて ゆきたい  生きている限り ずっと

何も 望むことは ないから  そばにいて 笑っていてね

私の すべてを 支えて くれる人だと 信じたい

愛せば 愛されると  単純な 私だから



★ ステージが終わるころ・・・ ★


ステージ上で 谷屋Dr.より 花束を受け取った。
花束を抱えながら 歌うなんて 何年ぶりかしら??

今回のコンサート 最後の曲 「夢を信じて」を 歌い終わるころには 
胸の中が熱くなり、どうしていいか 分からなくなった。

歌っている間は とにかく 「泣くもんか!メッセージをちゃんと 伝えたい!」
と 気持ちが張り詰めていた。

しかし、歌い終わった充実感と、花束に・・・
「もう 泣いてもいい??」っと 急にほっとして・・・
目の奥から 涙がみるみる作られて・・・あふれそうになるのを 
目をつぶって こらえていた・・・のに・・・
おじぎをして 目を開けたとたんに 涙が あふれてきてしまった。

そでに 隠れた私は すごい 形相になっていた・・・と 思う。

すぐに 楽屋に 入ってしまった。 
鏡を見て 「へんな顔・・・」と つぶやく。



★ SONOE から そのえ へ ★


何かをやりとげた後って こんなに すがすがしかったっけ?

YOSHIも 楽屋に 戻ってきた。 
「お疲れ!!」 自然に出た 一言だった。

「よかったよね。よかったよ。私 すごい 充実感だよ。
今まで何度もステージやってきたけど
なんだか 一番 有意義だった感じだよ!!」

そう YOSHIに せきをきって、機関銃のように しゃべりまくっていた。
YOSHIは ほとんど 無言のまま うなづいてくれていた。 
私、興奮状態??


「よし。着替えをしよう。慣れないヒールを脱ごう。」 
”SONOE”は ”そのえ”に戻る。

まず ヒールからスニーカーへ。 そして、鏡の前で アクセサリーをはずす。
Tシャツに着替え、ジーンズをはく。 
「あ〜!! 楽ちんだ〜〜!!」 いつもそうだ。
この 瞬間から 一気に High!な気分になり、もう ワクワクと喜びが とまらないのだ。

Highな気分になるのは ヒスロンHの副作用ばかりでは ないのだよ! でも・・・
今回は Super High!!な 気分だから、副作用も多少はあるのかな??

「やった〜!!終わったんだ〜!!」
楽屋で 外に響かない程度に 叫んだ!! YOSHIは着替えながら 笑っている。

なんだか 幸せだった。 この 楽屋も ステージも 幸せを感じる場所だった。
ありがとう!みなさん!! ありがとう・・・・

こころの中で 繰り返していた。



★ ステージ 2 ★


ステージ2の「谷屋ドクターとの対談」が 始まっている。様子が 楽屋にも 流れてきた。

対談を 聞きたくて 楽屋を出てみる。 ロビーに 誰もいない。
「ちょっと コーヒー飲んでタバコ吸ってくる」 
YOSHIは ロビーの販売機で コーヒーを買う。

私は ステージのそでに行って 身を乗り出し 3人の対談を 聞いていた。
ステージ2 の 内容は 乳がんの基礎的なお話や 自己検診の大切さなど。
患者さんの代表の ひとみさんを交えて 1時間の対談だった。

 ★ 幕が降りてから・・・ ★


対談が終了し、幕が降りた。私たちのイベントが すべて 終了したんだ。
ステージのそでにいた私は 3人のほっとした表情を見てから
ステージに向かった。

まずは 振り返りざまに 私に気づいた谷屋Dr.・・・いきなり
「よかったよ〜!!やっぱり あの曲は最高によかった〜!!」
って、駆け寄ってくれた。

私は なにをかくそう 谷屋Dr.の大ファン。
ステージ1のラストの曲で 花束を手渡ししてくださった谷屋Dr.に 
感激だったのですよ!!

そして 同じ患者同志でもある、ひとみさん。若々しくて可愛い人。
乳がん患者は 可愛い人が多いというよね。
(ほんとかな? きっとそうだよね・・笑)
あとから 知ったのだけど 二人のお子様が いるんですよ。
そうは 見えなかったな。
「子供のためにも がんばる」って言っている彼女は 
とても 優しい笑顔だった。


そして 司会をした なかちゃん! ごくろうさま!!
ラジオこまつのパーソナリティーの時から お世話になったのに、
会うのは今日が2度目。
なのに・・

もう 昔からの友達のようだった。いつも笑わせてくれる なかちゃんだ。
抱き合ってこのステージの成功を 喜び合った。

なかちゃんは「もう!ステージ1で泣かせるから、司会 鼻赤でどうしようかと思った〜」
いつもの なかちゃんは 満面の笑顔だった。
大好きな いつものなかちゃんだ〜!

こんな素敵な方たちと ご一緒できたこと ほんとうに ありがたいことです。
感謝です。



★ 楽屋で お友達や両親 ★


喜びを分かち合ってから 楽屋に戻った。
ふつふつと また感動が 押し寄せる。

少しすると 続々と お友達が 現れる。私は 扉の前で 待ち伏せる。
そして 入り口でみんなの写真を とりまくる。
「来てくれたみんな、ありがとう!」の気持ちをこめて 写真を撮った。

うちの両親も 顔を出す。お辞儀ばかりしてて、うまく撮れなかったよ〜。
妹のゆうちゃんに後から聞いたところ ずっとステージ中 泣きどおしだった母。
ハンカチ2枚目を 使うほどだったらしい・・・泣き虫な母・・・
楽屋の中にいたみんなに 拍手され、照れていた。
両親は打ち上げに出ずに帰った。(照れ屋なので 許してね。)

お友達と一緒に写真を撮ったり、話をしたり、
わいわいがやがや 楽しいひととき。

2階の 打ち上げ会場の 支度ができて 「どうぞ2階へ」と 声がかかった。



★ 打ち上げ会場で ★



みんなと ぞろぞろ 2階へ上がった。
部屋には お茶やお菓子が 用意されている。
BCSG石川の皆様、いろいろ お手数おかけしました。
ありがとうございました。
可愛らしい紙ナプキンに お菓子が山ほど! 
誘惑に負けてしまうではないですかぁ〜。

 みんなが 丸く テーブルの周りに座ってから 自己紹介タイム!!

私の親愛なるお友達が ハンドルネームを言うたびに 
「あ〜 あの ○○さん??」って正体が明かされていく感じ。
インターネットって ほんと すごい!!
ハンドルネームは みんな 知っていたりするのだ。 
鼻高々な?そのえでした。

だって 私のために 遠くから来てくれて、乳がん関連のサイトでの 有名人が
この場に 一緒に いるんだもの。うれしすぎるし、不思議なことだよ。


集合写真を たくさん撮りました。
思い出に!と言うよりも この時間を共有できた事実を 残したかった。

1時間ほどの 打ち上げは あっという間に おひらきに なりました。
まだまだ 話し足りなかったね。また 会おうね!!




★ 言いたかったこと ★



本当は最後に YOSHIとそのえが みんなに お礼のご挨拶をしたかったけど
タイミングを失ってしまって、挨拶できなくて・・・ごめんなさい!!

あの場で 言いたかったことは 
「支えてくれて ありがとう!」 です。

しつこいようですが、皆様に支えられて 今の私がいる・・・
と言っても 過言ではないんです。
勇気や希望を いつも もらっているのですよ。

だから 今回は 少し、みんなに恩返しができたかもしれない・・・
って勝手に 思っています。


これからも、私がみんなに してもらったように、
私も少しずつ 同じ病気の人達や
辛さ・苦しみ・不安を 日々背負って 歩んでいる 
全ての人達に 何かを分けていけたらと 思っています。

まだ 未熟だから 出来ることは限られているけど 
私らしく 私なりに 精一杯やっていくつもりです。

どうか みなさん、これからも こんな私の そばに いてください。

「本当に いつも 支えてくれて ありがとう!!」


うぃんまま、RATSさん、まゆりん、ちゃやのさん&お友達、
kazukoちゃん&レイちゃん、ちろさん
ふるぼう&そうちゃん、ゆうちゃん&ほっくん・・・・・
打ち上げ参加 ありがとう! うれしかった。

そして Hさん、まゆさん、カズさん、お父さん、お母さん・・・
そして 会場にいらしてくださった 全ての方々・・・・
 市民フォーラムを 見に来てくれて ありがとうございました!!!

会場に来られなかったけど、お花を贈ってくださったり、
励ましのメールをくれたり、
掲示板に たくさんの言葉をくださった皆さんに 感謝しています。

最後に アストラゼネカの皆様、BCSG石川の皆様、後援の皆様、
このような機会をくださったこと 感謝いたします。
本当にありがとうございました。
金沢舞台(音響・照明)の方々も お世話になりました。

そして、谷屋先生!!「夢を信じて」を愛してくれて、
リクエストしてくれて、背中を押してくれて・・・
ありがとうございました!!

なかちゃん!!
ラジオこまつで 私の体験談を選んでくれて 曲を流してくれて・・・
そして、なぜか今回の司会をするはめになったけど、
あなたの明るいキャラクターのおかげで、
私のこころの中は あなたに会うたびに 元気になっています。
ありがとう!!




★ 次のスケジュール?? ★


楽屋に一度 戻った私は 重大なミスをおかしていたことに 気が付いた。
来てくれた仲間に せっかく作ってきた 「歌詞カードとお礼の一言」を 
渡し忘れていた。あ〜おばか!

まだ 走れば間に合う?? 
何人かは 追いついて渡せたが ほとんどの方には その場で渡せなかった。

舞い上がっていた私・・・あ〜 一生懸命作ったのに〜!! 
こんなドジいつもだけど・・・
あとで 郵送することに しましょう。 とほほ・・・・


さて、午後5時までに 荷物をまとめて 撤退しなければ なりません。
楽屋で バタバタ・・・
そして あとのことは YOSHIと ほっくんにまかせて。
私は 次の行動に うつることにしました。

・・・おいおい・・・まだ 何か やるのかい?? (笑)


実は 谷屋Dr.の病院「ふたば乳腺クリニック」に勤めている ちろさんが

病院見学に 車で連れていってくださるとのこと・・
今回は あきらめていたのだが、思わぬプレゼント!!
しかも、谷屋Dr.の許可を もう いただいているとのこと・・・
うれしいじゃないですかあ〜!

まさか 本番後に 行くことになるとは 思いもしなかったけど・・・
ラッキー!!

限定4名(車に乗れる人数)です。  
私は 以前 秋に見学させてもらった。
とにかく みんなに見学させたいと 思っていたの。
まゆりん、うぃんまま、妹のゆうちゃんで・・・車に!!

ちろさん ありがとう!! 運転手さんやらせちゃって ごめんね。



★ 「ふたば乳腺クリニック」見学!! ★


病院に着いた!! 
今日は日曜なので、いろんなところを カギをあけて 見せてくれた。

建物は まず 明るいイメージで 病院っぽくない。
3階まで 吹きぬけになっていて、まるで ペンションだ!

外来・・・・ アロマの香りがただよい 
ほんとに 病院なの? ここ・・・
とにかく 消毒薬のようなにおいは まったく しないのだ。

病室のある3階・・・ 床がフローリングで かべも 淡い茶色。
病室のプレートは ○○号室ではなく、
「ジャスミン」「タイム」「ラベンダー」・・
と ハーブの名前なのです。いい感じでしょ?

病室・・・・12床のうち 8床は全て個室。
有線放送、液晶TV完備。病室はまたまた 病室っぽくなくて、
こんな1ルームに 住みたいと思うくらいの 部屋である。

私 入院するなら ここに来ます! 
(いい?? 谷屋先生!! ちろさんも よろしく!)

トイレ・・・・ちゃんと両側にペーパーがあります。 
どちらの腕がつかえなくても 大丈夫。

2階の広間のようなところには リラックスできるソファーと 乳がん関連の本棚。

食事・・・・・ダイニングテーブルがあり、みなさん ここで 食事をする。
朝・晩は 看護婦さんも 検食を兼ねて 一緒に同じものを食べるという。
前もって頼んであれば、お見舞いに来た家族の方とも 同じものを食べられるという。
すばらしい!

なにせ 病院でのひとりの食事は 味気なく つまらなかった私。
ここの患者さんが、うらやましい・・・

しかも コーヒー飲み放題!! 
なんて 親切なの?? やっぱり この病院はいいなあ〜。

DVD・・・・この部屋の大きめのTV。
先生から貸し出されるDVDのリストがあり、
夜には 患者さんたちでDVDを楽しむらしい。
時には 看護婦さんも語り合い、時間を共有する。
夜中まで見てるときもあるんだって。

消灯・・・・・ここでは 消灯時間というものが ないのです。
きゃ〜 またまたうらやましい!!
私、入院で 一番 嫌なのは 無理やり 9時に消灯され TVも見られないこと。
私の空しさ・・ここでは無いんだ。

風呂・・・・24時間OK! 
ジェットバスが 2つある。 脱衣所には 美容院にある大きな椅子。
ここで 希望により 美容師さんが カットしたり 染髪してくれる。 

洗濯・・・・洗濯機も乾燥機も無料。
そして 乾燥室があり、いつでも洗濯が干せる。

いたれりつくせりだ。ここに 住みたい・・・(本気で思う 私)

トリートメントルーム・・・・・?? 
エステかな?(>うぃんまま)この部屋のネーミングもいいね。
抗がん剤などの化学療法の 点滴をうけたりする部屋。
元気のでそうな、黄色のリクライニングチェアーが3つ。
ここでは コーヒー飲みながら、本を読みながら、点滴を受けられる。

術側の腕をマッサージ器で マッサージしながら・・・なんてこともできる。
こんなリラックスして受けられる抗がん剤なら 少しは副作用が軽いかな?


ゆうちゃんは 感動したらしく 写真をバシバシ撮っている。
看護婦として、この病院の見学がとても有意義なものであったらしい。
よかったね。
ここの写真を 元主治医(ゆうちゃんの同期なのだ。)に見せたい!説明したい!
と張り切っている。確かに 患者への心遣いがあふれているし、
なにより 谷屋Dr.の 愛情たっぷりの病院である。 
ますます 谷屋Dr.のファンになる。

Dr.のファンは ものすごいたくさんいる。
退院しても 遊びに来る患者さんが たくさんいるらしい。
患者会も 充実していて、集まりや旅行もあったりする。

私も これだけは 参加しようかな?? 
(よろしく!!谷屋先生!!ちろさん!!)


ちろさんが いろいろ案内してくれて 有意義な病院見学できました。
ありがとう!!

先生とは 回診中に廊下でお会いして お礼を言って 
タクシーを呼んでもらって 4人で宿へ帰りました。



★ 宿での打ち上げ? ★

今夜の夕食は なんだろう・・・
お腹もほどよくすいてきて、またいつもの食欲が〜!!

今夜は 家族も集合で食事。
私の両親、ゆうちゃん夫婦、私達 6人で夕飯です。
本当は まゆりんやうぃんままも 一緒に!
と言いたかったが、逆に気を使わせちゃうし、あとで乱入しよう!

食事は また今夜も「美味しかった〜!!」の連発! ほんと大満足!

それに コンサートやイベントの話で盛り上がり、
お腹もこころも ほんとに 満タンでっす!!

夕食が終わると 両親はお風呂・・・そして早めに休むということで
隣の部屋への乱入は そのえ&YOSHI と ゆうちゃん&ほっくん!!

つまみをひろげ、ビールを開けて、乾杯をして・・・第二回打ち上げ!!

とにかく 話題は今日のイベントのことと、くだらない話と、真面目〜な話と
・・・いろいろ飛び交いながら楽しくて楽しくて 時間がたつのをすっかり忘れ
夜中まで話し込んでいました。

どこか 体の芯から疲れているようで、まだまだ 余裕もあるようで
・・・不思議な体になっていた〜!!

しかし 今日一日は 目まぐるしかったけど 有意義で素敵な一日だった。
ほんとうに みんなのおかげです! ありがとう!!


市民フォーラム 翌日 (2001年4月9日 月曜日)


 ★ 目覚めすっきり?? ★



朝は いつのまにか やってきた。 あ〜 もう朝ですね〜。
いつもと同じように けだるくて、「もう少し〜」と叫びたい寝起きだった。

「ご飯の用意が出来ました〜」とすました声で 電話してきたゆうちゃん。
うらむぞぉ〜
ゆうちゃんは なんと 朝 早くから もう 外を散歩し、
風呂まで入って 準備万端・・・
君のその寝起きの良さを 私にも 分けてくれ〜!!
昔は 私の上を行く「ねぼすけ」だったくせに・・・どうしたっていうのさ〜。


だらだらしていたら 部屋まで 迎えに来られてしまった。
しかたない、行きます〜。
YOSHIを起こし、寝ぼけ眼のまま 別室へ。朝も 6人でそろって朝食。
あ〜 美味しそう〜!! だんだん 目が覚めてくる私。いいにおいだ〜。


結局 ほとんどをたいらげ、思いっきりハッピーな気分になった。単純だ〜。

さて、今日は 和倉温泉へ行くんだ。早く 荷造りしなくちゃ!!



★ 隣部屋のおふたりさん ★

10時チェックアウトだ。
食休みをしてから、準備をして、着替えをして、いちおう化粧もした。

よし!準備は OK!!水につけておいた花束も ちゃんと作り直して、いざ 出発!


9:00すぎ・・・隣の部屋のおふたりさんが 気になって・・・
「お〜い 用意してる?」

あれ? ここのおふたりさんってば・・・まだ 浴衣のまま?
パソコンにむかってなにやらやっている。

「チェックアウト10:00だよ〜」 「あれ?そんな時間?」
って感じで、マイペースなおふたりさん!

ついつい 世話をやいてしまうわ〜。
だって、宅急便だって 荷物まとめて送るって 言ってたよね・・
心配だ〜! そのちんは 宅急便の伝票に ままの住所書き込んだりしている。
勝手に世話焼きおばさんをやっている。
しかし、それでも マイペースなおふたりさん!!

こんな 君達が 大好きなんだよ〜!! 
今日 2人が帰ってしまうのは 寂しいのだよ〜。

そのえは ほんとうは まだまだ 一緒にいたいのです。



★ たくさんの「じゃあね」 ★

でも・・・別れの時間は やってきた。
なんとか時間内にチェックアウトをして、ロビーで集合した。

みんなで 犀川をバックに 写真を撮ろうね。
まゆりんとうぃんままとそのちんと仲良く並んで撮ったね!!

レンタカーがやってきた。
私達6人は レンタカーで 能登島のほうへ 行くことに・・・

まゆりんとままは 飛行機で 千葉へ帰るのだよね。
気をつけてね・・・あ〜 お名残惜しい・・・
どこかで けりをつけないと いつまでも「じゃあね」をいいそうだった。

私達6人は レンタカーに乗った。
まゆりんとままは 犀川沿いを歩き出した。

車の中で 2人が見えなくなるまで 手を振った。
いとおしい仲間。大好きな仲間。ありがとう。




★ 千里浜なぎさドライブウェイ ★


まず 向かったのは 秋に金沢に来たときに 感動しながら走った海辺を 
みんなに見せたかったので
千里浜なぎさドライブウェイへ!!

ここは ほんとうに気持ちがいい場所!!大好き!!

海岸を車で走る〜。
波打ち際 すれすれまで行って、鳥達をびっくりさせちゃったり・・・
時には 水しぶき浴びちゃったりするのです。たのしい!!

 
広い海を眺めながら、遠くを眺めながら 私のこころは 元気になった。

★ のとじま水族館 ★

私とYOSHIは とにかく水族館が大好き! 
入院中も外出届もらって、よく行ったもん。

やはり ここまで来たら のとじま水族館!! 
とリクエストして みんなも 付き合わせた。
平日だし かなりすいていた。歩きやすかった。ゆっくり見られた〜!!


イルカのショーが始まる〜!!となると 駆けつけた。
こういうところのイルカくんは やはり 見ていて悲しくなるが・・・
けっこう楽しませてもらいました。ありがとう、イルカくん。

1頭のイルカくんは何もしないで ぐるぐる水槽を泳ぎまくっていた。
胸が苦しかった。
きっとストレスがあるんだろう。こんなことやりたくないのだろう。
きっと 海に戻って、枠のない水の中を泳ぎまわりたいのだろう・・・


私は 入院していた自分を思い出した。
白血球がギリギリまで減少して、マスク、滅菌食、カーテンを閉じていた自分。
窓の外が恋しかった。看護婦さんでさえ うらやましくて、悔しかった。
外に出られること、太陽の光の下にいること、
風を感じることが出来る人が うらやましかった


こんなことを
考えながら イルカのショーを見ているのは 
きっと私くらいのものだろう。
しかし、きっとイルカは頭が良いから わかっているのかもしれない。

イルカたちは私を見ている気がした。
「ふぁいと!」っていう目を していた。

背泳ぎ、上手だった。君達を忘れないよ。


★ 和倉温泉に到着!! ★


和倉温泉に到着した。はじめてくる土地だ。そして この旅館・・・
すごい!いい感じです〜。大きな旅館。
みんな迷子にならないようにしなきゃ。

私は こういう旅館に来ると 必ず 探検してみたくなる
この階は フロントとお土産屋さん。 この階は カラオケボックスとパブ。
そして、ここには自動販売機があって〜、アイスクリームもあるぞ〜。うふふふ・・・
って感じで、楽しんじゃったりするのです。
もちろんお風呂の場所も確認!!

みんな、夕飯の前に お風呂に入ることになりました。



★ 露天風呂 ★


さあて、お風呂の用意をして・・・母と妹のゆうちゃんと お・ふ・ろ!!
私は 露天風呂が大好き!! 
昨日までの旅館には あいにく露天風呂がなかった。
だから めちゃくちゃ 楽しみだったのさ!! うきうき!!

でも・・・混みあっていないと いいなあ。
やっぱり 少しは傷が 気になるからね。
平気!って思って入るけど、どこかで 隠したい気持ちもあるし・・・複雑。
意識はあまりしていなくても 結局は 
洗い場で座るときに 一番左の場所をとろうとする。
それは 私が 左の乳房 全摘だから。
湯船でもそうだ。なるべく見えにくく 入る。

見えちゃったら見えちゃったで、けっこう平気なんだけど、
「見ろ!」って感じにはなれん(笑)

勇気は いるよね。
だけど 今回は 他にあまり人がいなかったから 全然OK!!
母やゆうちゃんには 何度も見せているしね。
あ〜 極楽じゃ〜!!

★ 湯船で海を眺める ★



片っ端から いろんな種類のお風呂に入りたくなるが、
最後は必ず 露天風呂!!

ここの露天風呂は2つあった。ひとつは直径3mくらいのまあるい湯船。
これは よもぎの香りのする こころまであたたまるお風呂だった。
もうひとつは 四角くてヒノキの大きいお風呂だ。
そして、海が広がっている。

四方八方眺めながら、空を 雲を 海を 感じた。最高だ!!

裸のまま おっぱい無いのも忘れて 腰に手をあてて仁王立ちして・・・
大声で叫びたかった。
(まゆりんと違って 本当にはやらなかったよ〜 笑)

この幸せは 私を元気にしてくれている、そう感じました。
いつかお友達みんなで 行きたい!!行こうね!!!

 

★ 家族といること ★

夕食は 宴会場まで歩く。仲居さんが案内してくれた。
建物の中なのに川が流れている。
ものすごい大きな花が 飾ってあったりする。いけすもあるし・・・
あちこち きょろきょろしながら・・・部屋に到着。
こりゃあ、一人で帰れない。方向音痴の私。

6人で素敵な料理を食べ、気分良く 飲み・・・幸せなときだ。
ひさしぶりだね。家族でこうやって旅館で食事して・・・いろいろ話して・・・

いつもは・・・心配かけてばかりの家族。
私は親不孝だし、わがまま姉ちゃんだし、ぐうたら主婦だもの。
ごめんね。

でもね。こういうときに 特に思うことがあるよ。
この家族のもとに 生まれてきてよかった。ほんとだよ。

そして、YOSHIと出会って よかったよ。
これからも 心配かけるね・・・ごめん。

家族の皆様!!
見放さないで これからも そのえ を頼みます!!

いつか この 恩返しができるように 精一杯 生きていくからね!

 

★ 両親への感謝 ★

 はたから見たら、うちは過保護な家庭だった。
私は幼稚園のころから、わがままだった。
泣いて泣いて柱にしがみついて 幼稚園に行くことを 拒否した。
そのおかげで 今も幼稚園の先生と 年賀状のお付き合いがある。

妹が2人できて、きっと嫉妬やねたみがあったりして、こまらせたと思う。
それに やはり 体が丈夫ではなかったから、両親には心配かけたと思う。

5歳のとき、しょう紅熱という伝染病になった。
今でも覚えているけど、白い服を着た消毒をする人たちが我が家にやってきて、
消毒薬をまいた。妹達は冷蔵庫の影でおびえていた。

私は はじめての入院。泣いたのかな? 覚えていない。

ただ お父さんに抱っこされて、雪の降る中、
救急車じゃなくてトラックで病院に行ったね。
お父さんの抱っこは とても安心できたんだよね。
あの頃から 太ってたお父さんだから・・(笑)

たしか 隔離されたからしばらく会えなかったんだよね。
ガラス越しの面会を覚えているよ。
きっと毎晩泣いたんだろうなあ。


仮病をつかったって すぐ見破る するどいお母さん。
でも、泣き虫なの。私も似ちゃったけど。
22歳の時に 私を産んだから、いつも私は
「お姉さんみたいに 若いお母さんね」って言われて授業参観でも 
とても自慢だった。今でも若さを保っているよね。
そのままでいてね!(笑)


たぬき寝入りをわかっていても、こたつから布団まで 
抱っこで運んでくれた優しいお父さん。

1度だけ 平手打ちをくらったことがありました。
あの時は あとから お父さん すごく つらい顔していた。
口答えして、ごめんね。
いつも みんなをあたたかく見守っている感じの優しいお父さん。
ありがとう。

今でもたまに出る おやじギャグ・・・これだけは こっちがつらいけど(笑)


これから親孝行しなきゃ いけないのに、また 心配かけてごめん!
私の親孝行は これ以上心配かけないこと!! 
そう思っています。


★ 妹達への感謝 ★

ゆうちゃんは 私と1歳3ヶ月しか離れていない妹。
妹は母似。私は父似。なので学校では友達としか見られなかったよね。
小さい頃は、つかみ合いになるような喧嘩もしたね。

だけど、いつの日かしっかり者の妹になっていたね。
私がバンドをやったりしていた時もゆうちゃんは地道に看護婦の道を選び、
勉強ばかりしてたね。今では自慢の妹!!

乳がんになった時、看護婦のくせに 泣いたりしている。
優しいんだよね ゆうちゃん。

入院してから「あ〜 あの優しい看護婦さんのお姉さんなの?」って
いつも患者さんから、感謝の言葉をいただく。
あなたの注射は痛くないらしい。

あなたの笑顔が 患者さんを守っている気がした。
姉ちゃんはうれしかった!!
たまに 私のほうが妹だと勘違いされるほど 
しっかり者の看護婦さんなのですね。

先輩には可愛がられ 後輩には慕われているゆうちゃんは 
ほんと 誇りです!

術後は 毎日のように体を拭いたり、髪を洗ったりしてくれて ありがとう!
どちらが姉だか わたしにも時々わからなくなります・・・(笑)
これからも 姉ちゃんをたのみます〜!

 

もう一人の大切な妹は 子供が4人いるので、
金沢には来られなかった ゆかちゃん。
末っ子で甘えん坊のゆかちゃんは いつの間にか 
お母さんらしくなって、頼もしい。

4人目がお腹に出来た時、私の気持ちを察して、
なかなか言い出せなかったのよね。
喜ばしいことなのに 余計な心配させてごめんね。

今は 甥っ子達と一緒に過ごすことが 生きがいなの。
私に生きがいをくれたあなたに感謝!!

これからも 近くにいさせてね!! 
子守りのおばちゃん 奮闘 しま〜す!!

 

★ YOSHIへの感謝 ★

 

この方にも 感謝を申し上げておかねばなるまい・・・(笑)

夫婦っていったいなんなの? 
何度も悩んだり、不平不満をぶちまけたり・・・
でも ここへきて やっと夫婦というものが 解かってきたような?気もする。

昔のような甘い言葉も、気恥ずかしさもないけれど、
なぜか一緒に暮らしている。
お互いに 何に惹かれて一緒にいるんだろう・・・確認不可能・・・

だけど、きっと いなくてはならない存在に 
いつの日かなっていったんだと思う。
ほんとにそうなのかも 実は定かじゃないんだけど・・・ね。

私がガンという病気になり、おっぱいを無くし、
女でありながら 女の部分をあきらめていく。
ホルモン剤で生理を止めて、早くも更年期障害に悩まされ、
子供を産むこともほぼあきらめている。

こんな女房は 本当に必要なのだろうか?・・・と 悩む。

かわいそうだから、今更 見放せないから、仕方ないから
・・・なのかも、と悩む。

本当のところは 確認していないからわからないけど、
きっとこのまま過ごすのだろうな。

これからも もし 一緒にいてくれるのなら、
ある程度のところは 目をつぶって(笑)
将来、どちらかが死んで 別れが来るまで 見守っていてくださいね。

いつも ありがとう!(いちおう 言っておくわ〜)

 

市民フォーラム 翌々日 (2001年4月10日 火曜日)

 

★ 小松空港へ ★

 

さて、今朝もいい天気。宿からチェックアウトして、
またレンタカーに乗り込んだ。
小松空港には 夕方につけばいいので、それまでは 
また大好きな街、金沢に戻った。

お土産を買いたいという女ドモの要望で 兼六園の周辺へ。
私が秋に金沢に打ち合わせで来た時に お土産に買った 
くるみの入った最中を求めて。
何種類かあったのですが、味見をしてやはり「これ!」と 何個もGET!!

お土産を買い終えて、今度は 近江町市場へ。
その市場の中にある定食屋さんで お昼ご飯を食べた。美味かった〜!!
あ〜 これが金沢での最後の食事。名残惜しい・・・

後ろ髪を引かれつつ・・・また 車に乗り込んだ。

 

レンタカーも返さなきゃいけないし、早めに空港へ。
楽器類をBCSGの方に預かっていただいていたので、ここで合流。

また 出発まで いろいろ雑談をしながら 過ごした。
お土産に 老舗の落雁をいただいた。ありがとうございます!!

 

★ また 来ます!! ★

 

なんだか このイベントまでの道のりを思い出し、
胸が熱くなって、涙目に。
あわただしかった様でもあるが 充実した日々をもらった私。

乳がんであることが、私をもう一度ステージに導いてくれたし、
出会いをくれた。

私は 乳がんに感謝すべきなのかもしれないな・・・

YOSHIと2人でステージに立った喜び、みんなのあたたかい拍手。
きっと 一生 忘れはしないだろう。

 

私は お役に立てたのだろうか??
私は 来てくれたみんなに 何かをあげることができたのだろうか・・・
自分だけが満足しちゃっているのではないだろうか・・・

もっと もっと こうしたかった ああしたかったって思うことはあるけど・・・
少なくても 私にとっては 充実していた。

今回は それだけで 許してもらっちゃおう!!

 

BCSGの方々・・・お世話になり ありがとうございました。

「また きっと 来ます!!」そう言って、私達は飛行機に乗り込んだ。

 

★ 元気満タン!がいちばん!! ★

 

帰りの飛行機は 疲れているはずの私の体は 元気満タンだった。

いろんなものを 受け取って、いろんなものを 感じて、
得るものが多かった この金沢。

たくさんの人たちからもらった勇気。
たくさんの人たちがくれた愛情。

これは 決して 無くすことはありません。
私のこころの中に ちゃんと注がれたから。

これからの私は こころに注がれた 
この愛情や勇気を抱えたまま 歩んでいきます。

 

そして、また この地を訪れたときは 
今よりももっと 元気満タンでいたいと 願っています。

私も 家族も 友達も・・・みんなが 元気満タンで!! ね!!

 

この金沢の日記を 最後まで読んでくれたこと 感謝いたします!!

 

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